ベースサージ
base surge
水蒸気-マグマ噴火や水蒸気爆発などで,垂直に上昇する噴煙柱の基部から地表に沿って四方に高速で広がる環状の流れ。火砕サージの一種で低温で湿っていることが多い。堆積物の表面には砂紋が認められ,断面では,一般に薄いフローユニットの累積したもので,水平な累積(plane beds)から波状の累積(wavy beds),斜層理やアンチデューン構造等が認められる。浅い水底の噴火,地下水の豊富な陸上の噴火で発生する。この用語は初め,核爆発に伴う現象の記載に用いられ,火山噴火としてはフィリピンのタール火山の1965年の噴火に際して使用された(J.G.Moore, 1967)。
執筆者:曽屋 龍典・宇井 忠英
参照項目:火砕サージ
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
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岩石学辞典
「ベースサージ」の解説
ベース・サージ
水蒸気や空気などのガスと火山灰や岩塊など固体破片の混合した低温の火山砕屑流.火口から環状に広がる横なぐりの噴煙を指し,低温の火山砕屑流というべきものである[Moore : 1976, 荒牧 : 1979].火山砕屑物サージ(pyroclastic surge)は大規模な陥没によってしばしば発生することがあり,これらは乱流を起こし膨張した粒子となって流出し密度流(density flow)となる.ベース・サージは火口上部の火山砕屑物が荷重となったときに起こるもので,マグマ水と接触して冷却した場合の水蒸気マグマ噴火や,岩屑の水蒸気爆発などがある[Bowes : 1989].ベース・サージ堆積物では露頭単位で成層構造が見られるのが普通である[荒牧 : 1979].
出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報
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