岩石学辞典 「ベース・サージ」の解説 ベース・サージ 水蒸気や空気などのガスと火山灰や岩塊など固体破片の混合した低温の火山砕屑流.火口から環状に広がる横なぐりの噴煙を指し,低温の火山砕屑流というべきものである[Moore : 1976, 荒牧 : 1979].火山砕屑物サージ(pyroclastic surge)は大規模な陥没によってしばしば発生することがあり,これらは乱流を起こし膨張した粒子となって流出し密度流(density flow)となる.ベース・サージは火口上部の火山砕屑物が荷重となったときに起こるもので,マグマ水と接触して冷却した場合の水蒸気マグマ噴火や,岩屑の水蒸気爆発などがある[Bowes : 1989].ベース・サージ堆積物では露頭単位で成層構造が見られるのが普通である[荒牧 : 1979]. 出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報