陥没(読み)カンボツ

デジタル大辞泉 「陥没」の意味・読み・例文・類語

かん‐ぼつ【陥没】

[名](スル)落ち込むこと。沈みくぼむこと。「道路陥没する」「頭蓋骨陥没骨折」
[類語]窪むへこむ引っ込む

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「陥没」の意味・読み・例文・類語

かん‐ぼつ【陥没】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 地盤などの一部が落ち込んで穴ができること。土地が沈下すること。
    1. [初出の実例]「参河国地震、壊正倉四十七、又百姓廬舎、往々陥没」(出典:続日本紀‐霊亀元年(715)五月丙午)
  3. 落ちこむこと。沈みこむこと。くぼむこと。
    1. [初出の実例]「Depression 凹陥又陥没セル部」(出典:医語類聚(1872)〈奥山虎章〉)
    2. 「泥沼に脚を取られたように刻刻と陥没しつつある」(出典:子をつれて(1918)〈葛西善蔵〉一)
    3. [その他の文献]〔荘子‐外物論〕
  4. ものの値段が下がること。〔新聞語辞典(1933)〕
  5. 攻め落とされること。陥落。〔晉書‐山簡伝〕

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