最新 地学事典 「ベータ線吸収法」の解説
ベータせんきゅうしゅうほう
ベータ線吸収法
Beta ray attenuation method
大気中の粒子状物質の濃度を測定する方法の一つ。粒子状物質の組成にあまり左右されず,比較的容易に自動測定ができることから,各自治体の大気汚染常時監視測定局において多く用いられている。粒子状物質をろ紙上に捕集し,低エネルギーのβ線を照射すると,β線の吸収量は,捕集された粒子状物質の単位面積あたりの質量に比例して増加する。粒子状物質が堆積したろ紙を透過するβ線強度(I)と,ろ紙のみを透過するβ線強度(I0)の比I/ I0 には I/ I0=exp(−µm・Xm)が成り立つ(µmは質量吸収係数(cm2/ɡ),Xmは粒子状物質の単位面積あたりの質量(ɡ/cm2))ことからXmを求め,ポンプの流量を用いて大気中の濃度に換算する。
執筆者:小島 知子
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

