百科事典マイペディア 「ろ紙」の意味・わかりやすい解説 ろ(濾)紙【ろし】 液体中に含まれる沈殿物やごみなどを濾(こ)し分けるために用いる多孔質の紙。繊維が多く灰分が少ないのが普通で,水その他溶媒になじみやすく,ぬれても強く,ろ過速度が大きいことが必要。化学分析用には定性用と定量用があり,ほかに抽出用の円筒形のものや,ペーパークロマトグラフィー用の特殊なものなど各種ある。→ろ過→関連項目吸収紙 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ろ紙」の意味・わかりやすい解説 ろ紙ろしfilter paper ろ過の目的に適するように作られた紙。化学分析などにおいて多く使われる。軟らかく多孔質で,酸,アルカリ,各種溶媒に強く,無機物質をほとんど含まず,ろ過速度が速い繊維であることが材質に要求される。目的により定性ろ紙,定量ろ紙,ペーパークロマトグラフィー用ろ紙などに分けられ,形も円形,四角形をはじめ,クロマトグラフィー用の幅 2cm,長さ 40~50cmのものなど多様である。材質はセルロース系のものがほとんどであるが,最近ではガラス繊維で作られたもの,イオン交換基を含むセルロース系ろ紙も市販されている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by