ホソハマキガ(読み)ほそはまきが

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ホソハマキガ」の意味・わかりやすい解説

ホソハマキガ
ほそはまきが / 細葉巻蛾

昆虫綱鱗翅(りんし)目ホソハマキガ科Cochylidaeの総称はねの開張30ミリメートル以内の小形種を含む科で、はねの形はハマキガ科に似ている。前翅にはいろいろな斑紋(はんもん)をもつが、後翅は無紋。おもに北半球に分布し、日本には40種知られている。幼虫種子、花床、茎、根などに潜入する。害虫として注目されているのは、サクラ、スイカズラなど各種植物の果実や種子を食べるブドウホソハマキで、ときどきブドウに大害を与える。またクワイホソハマキの幼虫は、クワイの茎内を食害するので知られている。

[井上 寛]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む