ホレムヘブ(その他表記)Horemheb

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ホレムヘブ」の意味・わかりやすい解説

ホレムヘブ
Horemheb

古代エジプト第 18王朝最後の王 (在位前 1348頃~20頃) 。軍人出身でイクナートン王以後,太陽神アトン信仰に関係のある4王に将軍として仕え,王位についた老臣アイが在位4年で没したあと,アモン神官団の支持を得て王位についた。イクナートンによる宗教改革残影を徹底的に払拭するため,4王に関係ある建造物から王たちの名前を削り取った。国境防備領土保全に努め,カルナックのアモン神殿に第9,10塔門を増築している。王の墓は「王陵の谷」の第 57号墳で壁面は美しい彩色浮彫で飾られている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android