残影(読み)ザンエイ

デジタル大辞泉 「残影」の意味・読み・例文・類語

ざん‐えい【残影】

おもかげ。「古都残影

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「残影」の意味・読み・例文・類語

ざん‐えい【残影】

  1. 〘 名詞 〙
  2. かすかな光。わずかな明かり。
    1. [初出の実例]「法水余波浮暁月、仏灯残影挿宵星」(出典本朝無題詩(1162‐64頃)九・秋日遊世尊寺〈中原広俊〉)
  3. 見たあとにもそのものの姿が目に残っていること。残像。
    1. [初出の実例]「ワイセツという罪名で本書が起訴されたために起った一般にとっての印象の残影は、正しい判決がこの書に下されるまでは消えないであろう」(出典:チャタレイ禍(1951)〈伊藤整〉)
  4. おもかげ。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android