ホールセールバンキング(その他表記)wholesale banking

デジタル大辞泉 「ホールセールバンキング」の意味・読み・例文・類語

ホールセール‐バンキング(wholesale banking)

大企業などを対象にした大口金融業務。卸売銀行業務。 →リテールバンキング

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知恵蔵 「ホールセールバンキング」の解説

ホールセール・バンキング

ホールセールバンキング(卸売銀行業務)とは、金融機関が大企業、政府、機関投資家などを相手に大口の預金・貸し付け業務、為替取引等の金融業務を取り扱うこと。銀行業務だけでなく、証券引き受け業務、M&Aの仲介、証券化、デリバティブ自己売買等を含んだ投資銀行業務を指す場合もある。一方、リテール・バンキング(小売銀行業務)とは、個人や中小企業を対象にした小口の預金・貸し出し、為替取引などの金融業務。従来、広範な支店網を必要とする相対(あいたい)取引中心の業務とされてきたが、インターネットやIT(情報技術)の発達により、ネット・バンキングやコンビニ銀行も出現し、今後大きく変化する可能性もある。

(吉川満 (株)大和総研常務理事 / 2007年)

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百科事典マイペディア 「ホールセールバンキング」の意味・わかりやすい解説

ホールセール・バンキング

金融機関が大企業,中堅企業,機関投資家,政府など大口の顧客を相手に行う金融業務のこと。一方,主に中小企業相手の金融や個人相手の預金の受入れ,給与振込み,口座振替,カードによる貸出しなど小口業務を行うことを,リテール・バンキングretail banking(個人,中小企業向け銀行業務)という。米国英国の金融機関の場合はどちらかの業務に特化する傾向があるが,日本の金融機関は近年の大企業の銀行離れもあって,より収益性の高いリテール分野に力を入れる傾向にある。→ユニバーサル・バンキング

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