法則の辞典 「ボウエンの反応系列」の解説 ボウエンの反応系列【Bowen's reaction series】 火成岩生成時の相平衡,鉱物組成や岩石組織の研究からボウエンが1928年に提案した反応系列.ソレイアイト質のマグマを始原として,以後の反応系列を考えた. 当時の珪酸塩溶融体の実験では,揮発性物質や鉄分,さらには鉄の酸化状態を左右する酸素分圧などの考慮が欠けていたため,不完全ではあったし,始原マグマも現在では少なくとも3種類は存在すると考えられる.20世紀の半ば頃から,補足を加えられた新たな反応系列が提案されている. 出典 朝倉書店法則の辞典について 情報