ぼそりと

精選版 日本国語大辞典 「ぼそりと」の意味・読み・例文・類語

ぼそり‐と

〘副〙
小声で、言葉少なに話すさまを表わす語。ぼそっと。
家族会議(1935)〈横光利一〉「高之はぼそりとした弱った声で云った」
② 何もしないでぼんやりとしているさまを表わす語。ぼそっと。
真空地帯(1952)〈野間宏〉六「彼は気(け)おされたままぼそりとたっている今井上等兵に」
③ わずかな抵抗で、紙や壁などがもろく破れたり穴が開いたりするさまを表わす語。
※夢声半代記(1929)〈徳川夢声〉楽屋籠城「指で一寸押せばボソリと穴が開く」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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