ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ボロゲセス1世」の意味・わかりやすい解説
ボロゲセス1世
ボロゲセスいっせい
Vologases I
[没]79/80
古代イラン,アルサケス朝パルティア帝国の王 (在位 51/2~79/80) 。ボノネス2世の子。ヘレニズム文化への反動として新都ボロゲシアスを建設。弟のティリダテスをアルメニア王位につけ,ローマ帝国を刺激して 54~63年の間戦ったが,結局ローマ支配下のアルメニア王として弟を認めることで和平を結んだ。そののちサカ族やアラーン族の侵入,そしてヒルカニアの反乱によって苦しめられ,その没後,同朝の統一は崩壊する。
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