ぼんじゃり(読み)ボンジャリ

デジタル大辞泉 「ぼんじゃり」の意味・読み・例文・類語

ぼんじゃり

[副]
柔和でおっとりしているさま。
「男の身にて傾城のあどめもなく、―としたる事は」〈役者論語・あやめぐさ〉
女性の、ふくよかで美しいさま。
「―やはやは、ぼじゃぼじゃした此の手の内へ」〈浄・難波丸金鶏〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ぼんじゃり」の意味・読み・例文・類語

ぼんじゃり

  1. 〘 副詞 〙
  2. 鷹揚(おうよう)で柔和なさまを表わす語。おっとり。
    1. [初出の実例]「筑前筑後あってちく中なきは、いな事ぢゃと、ほんしゃりととひ侍る時」(出典:咄本・戯言養気集(1615‐24頃)下)
  3. 女性の肉づきがよく美しいさまを表わす語。ぽってり。
    1. [初出の実例]「此ぼんじゃりやはやは、ぼじゃぼじゃした此の手の内」(出典:浄瑠璃・難波丸金鶏(1759)八幡敵討)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android