改訂新版 世界大百科事典 「ボーイエル」の意味・わかりやすい解説 ボーイエルJohan Bojer生没年:1872-1959 ノルウェーの小説家。イプセン流の社会批判から,現代の機械工業発達への批判に進み,《大いなる飢え》(1916)を書く。しかし,彼の文学的本領は,北ノルウェーの農夫,漁夫の生活を写す叙事的な小説群,《最後のバイキング》(1921),《わが一族》(1924),特に《海辺に住む人々》(1929)にみられる。ここでは,ノルウェーの貧しさ,アメリカ大陸に移住した者たちの苦い絶望が生き生きと描き出されている。執筆者:毛利 三彌 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by