ポコマム族(読み)ポコマムぞく(その他表記)Pocomam

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ポコマム族」の意味・わかりやすい解説

ポコマム族
ポコマムぞく
Pocomam

グアテマラ高地東部に住むマヤ語系の一民族。スペインの征服時に最も抵抗した民族の一つで,植民地時代にもしばしば反乱を起した。現在ではポコマムの居住域に多くの白人系集落があり,ポコマム社会の上部階層をなしている。ポコマム語は近隣で話されるポコムチ語と非常に近く,両者を合せてポコム語とも呼ばれるが,ポコム語人口は減少しつつある。トウモロコシ,豆類を主作物とする農業を営むほか,休耕地に植林したカシからつくる木炭土器で現金収入を得ている。未婚男子の儀礼的集団カマラデリーアなど,年齢,性,社会・経済的地位に基づく各種の集団が形成され,政治・宗教活動の重要な役割を果している。また,洗礼,婚姻その他主要な儀礼には代親による儀礼的親族関係が優先している。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む