ポリペンテナマー

化学辞典 第2版 「ポリペンテナマー」の解説

ポリペンテナマー
ポリペンテナマー
polypentenamer

イタリアのMontedison社の特許により,ドイツのBayer社とHüls社が共同開発した合成ゴムで,シクロペンテンをタングステン系チーグラー-ナッタ触媒により開環重合すると得られる.trans-1,5形重合体を主とし,ゴムとしての諸物性がすぐれている.工業的に高純度のシクロペンテンを得ることが重要で,通常,ナフサ分解で副生する C5 留分中に10~25% 含まれるシクロペンタジエンを分離し,これをPd-Pb触媒により部分水素化して製造される.また,クロムカルボニル系錯体触媒を用いる部分水素化法もある.しかし,これらの方法で得られる精製シクロペンテンには,なお微量の未反応シクロペンタジエンが混入し,これが生成ゴムの物性に悪影響を与える.このため再精製の一方法として,無水マレイン酸で処理し,ディールス-アルダー反応でシクロペンタジエンを付加物として除く方法がとられている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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