ナッタ触媒(読み)ナッタショクバイ

化学辞典 第2版 「ナッタ触媒」の解説

ナッタ触媒
ナッタショクバイ
Natta catalyst

エテンや末端オレフィンの立体特異的重合用の触媒で,K. Ziegler(チーグラー)が塩化チタン(Ⅳ)を用いていたのを塩化チタン(Ⅲ)にかえたもの.助触媒はともにアルキルアルミニウムが用いられていたが,アルミニウム,そのほか金属(周期表1,2,3族)のアルキル化物や,遷移金属のハロゲン化物との錯体が用いられるようになり,これらを総称してチーグラー-ナッタ触媒とよんでいる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android