ポンタバン派(読み)ぽんたばんは(その他表記)école de Pont-Aven

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ポンタバン派」の意味・わかりやすい解説

ポンタバン派
ぽんたばんは
école de Pont-Aven

19世紀末のフランス画派。1888年、ブルターニュ地方の寒村ポンタバンに滞在していたゴーギャンは、印象主義にとってかわる総合主義を確立したが、たまたま居合わせた青年画家たちの共感を得て、短期間ながらポンタバン派とよばれる小グループを形成した。強い輪郭線で仕切られた形態によって感覚的な表現と観念的な内容を総合しようとするもので、翌89年にパリのカフェ・ボルピニで開かれた「印象主義および総合主義グループ」の展覧会は、同派が中心となった。ゴーギャンをはじめエミールベルナール、シャルル・ラバルのほか、のちにナビ派を形成するポール・セリジエなどもメンバーとみなされる。

[染谷 滋]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む