ポンティアク戦争(読み)ポンティアクせんそう(その他表記)Pontiac's War

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ポンティアク戦争」の意味・わかりやすい解説

ポンティアク戦争
ポンティアクせんそう
Pontiac's War

アメリカ植民地時代の末期に五大湖地方で起ったインディアン戦争。 1763年5月オタワ族の一族長ポンティアクの指揮下に連合したインディアン諸民族はイギリス軍基地デトロイトを奇襲した。その攻略には失敗したが,2~3ヵ月のうちにデトロイトとフォートピットなどその他2つの砦を除き8つの砦を攻略した。しかし同年 11月までにイギリス軍の優位は決定的となり,諸民族は翌 64年8月に講和条約を結び,ポンティアクも 66年7月 24日に講和に応じた。なおこの戦争中イギリス将軍 J.アマーストは天然痘菌のついた毛皮をインディアンに贈る細菌戦を提唱し,H.ブーケイ将軍は「イギリス犬」を使っての追撃を実行した。この戦いは約 90年前のフィリップ王戦争や半世紀後のテクムセの大連合計画と同じく,インディアン諸民族連合による白人植民者の領土侵略に対する抵抗の戦いとして知られる。

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