知恵蔵 「ポートレート写真」の解説
ポートレート写真
ポートレート写真にはさまざまな撮影機材・撮影テクニックが駆使される。かつては女性を撮る場合に85ミリ前後の中望遠レンズが多用されたことから、同レンズのことを写真家たちが「おねえちゃんレンズ」と形容したこともあったが、現在は広角レンズで撮影されることも多くなった。またどのように光を当てるか、高度なライティング・テクニックも競われている。その中でとくに人物の斜め後ろから光を当てて被写体の輪郭を浮かび上がらせる手法は、光と影のコントラストが特徴的だった画家の名前にちなんで、「レンブラント光」と呼ばれ有名である。
(神田憲行 ライター / 2008年)
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報