ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ポーハタン」の意味・わかりやすい解説 ポーハタンPowhatan 17世紀初め頃バージニア海岸地域を占めた 30ほどのアルゴンキン語系のアメリカインディアンの連合。 1607年ジェームズタウンに植民地が建設される少し前,大族長ワフンソナクック (当時の植民者にはポーハタンとして知られていた) によって 200ほどの村から成る連合が形成されていた。彼の娘ポカホンタスは,イギリス人植民者 J.ロルフと結婚,その後白人と友好的関係が続いたが,植民者の開拓地拡大に伴って,22年ポーハタン族の蜂起があり,350人の白人植民者が殺害された。その結果植民者の復讐戦も展開され,44年ワフンソナクックの弟オペチャカヌウによる決死の反撃が試みられたが敗北した。敵対関係はその後も長く続き,1831年 N.ターナーの奴隷反乱の際,黒人と混血していたポーハタン族は追放された。約 3000人のポーハタン族がバージニア海岸地方に散在しているとみられる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by