マイマナ(その他表記)Maimana

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マイマナ」の意味・わかりやすい解説

マイマナ
Maimana

メイマネ Meymanehともいう。アフガニスタン北西部,ファールヤーブ州州都。バンディトルキスタン山脈の北麓,シリン川を望む標高 870mに位置する。灌漑農耕地帯の中心で,遊牧のカラクル羊の取り引きも行なわれている。マザーレシャリーフからヘラートに通じる幹線道路沿いにあるが,春季には洪水で交通が途絶する。小空港がある。 1868年にアフガニスタンによって征服されるまでは,ウズベク人のハン国の首都であった。 1885年にロシア=アフガニスタン国境委員会によって,正式にアフガニスタン領となった。人口4万 5100 (1988推計) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「マイマナ」の意味・わかりやすい解説

マイマナ
まいまな
Maimana

アフガニスタン北西部、ファリアーブ州の州都。ティールバンディ・トルキスタン山脈の北麓(ほくろく)、標高870メートルに位置する。人口約6万9500(2001推計)。住民はおもにウズベク人で、カラクール種ヒツジじゅうたん特産である。また、ブズカシーという集団騎馬競技の一中心地でもある。かつてはウスベキスタン共和国のブハラとアフガニスタンのヘラートを結ぶ交通の要地で、ウズベク人の小政権の中心地であったが、1884年国内統一を図るアブドゥル・ラフマーン国王(在位1880~1901)に征服された。

[勝藤 猛]

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