マギステル・ミリツム(その他表記)magister militum

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マギステル・ミリツム」の意味・わかりやすい解説

マギステル・ミリツム
magister militum

ローマ帝政後期の軍職。コンスタンチヌス1世 (大帝)は近衛長官から軍事的職能を奪って,純然たる行政職とする一方,軍政改革によって増強されたコミタテンセス (野戦軍) の指揮のため2名の新しい司令官マギステル・ペディツム magister peditum (歩兵司令官) とマギステル・エクイツム (騎兵司令官) を任命し,前者を先任者とした。その後首都から地方に大部隊のコミタテンセスが配置されると,歩兵,騎兵を統轄する軍指令官が任命されるようになり,その軍職がマギステル・ミリツムと呼ばれるようになった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

関連語 大帝

1969年から続く英国の文学賞「ブッカー賞」の翻訳書部門で、他言語から英語に翻訳された優れた作品に贈られる。翻訳者の仕事を重視し、賞金5万ポンド(約970万円)は作家と翻訳者で折半される。2005年...

国際ブッカー賞の用語解説を読む