職能(読み)ショクノウ

デジタル大辞泉 「職能」の意味・読み・例文・類語

しょく‐のう【職能】

職務を遂行する能力
社会組織の中でその職業が受け持つ一定役割
物事がその機構の中で果たす役割。「文法上の職能

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精選版 日本国語大辞典 「職能」の意味・読み・例文・類語

しょく‐のう【職能】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ある職業についていてその役割を果たすことのできる能力。職務を遂行する能力。
    1. [初出の実例]「女子の職能は当然多方面に拡げられて行きます」(出典:一隅より(1911)〈与謝野晶子〉女子の独立自営)
  3. 各職業がもつ固有の働き。
    1. [初出の実例]「批評家の職能が変って来た」(出典:道徳と教養其他(1948)〈河上徹太郎〉批評の近代性に関するノート)
  4. ものの働き。ある物事の機構の中で果たす役割。
    1. [初出の実例]「交換区域も比較的狭小なるものにして、是れ明に言語の職能の幾分を欠けるものなり」(出典:風俗画報‐一六八号(1898)言語門)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「職能」の意味・わかりやすい解説

職能
しょくのう
function

経営組織論上の基本概念。一般的には経営体がその目的を達成するために欠くことのできない仕事を意味する。また役割とか任務とかいう限定された意味で用いられることもあり,さらに性質を同じくする仕事の群,目的を同じくする仕事の群を職能と呼ぶときもある。企業組織における職能は,具体的には垂直的に分化して経営,管理作業という職能になり,また水平に分化して,購買生産販売財務労務,経理研究などの職能になる。

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普及版 字通 「職能」の読み・字形・画数・意味

【職能】しよくのう

職務上のはたらき。

字通「職」の項目を見る

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