デジタル大辞泉
「まくほし」の意味・読み・例文・類語
まく‐ほ・し
[連語]《推量の助動詞「む」のク語法「まく」+形容詞「ほ(欲)し」。上代語》願望の意を表す。…したい。…することを願う。→まほし
「あしひきの山に生ひたる菅の根のねもころ見―・しき君かも」〈万・五八〇〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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まく‐ほ
し
- 〘 連語 〙 ( 推量の助動詞「む」のク語法「まく」に形容詞「ほし」の付いたもの ) 願望の意を表わす。…することを望む。…したい。
- [初出の実例]「栲領巾(たくひれ)の懸け巻欲寸(まくほしき)妹の名をこの背の山に懸けばいかにあらむ」(出典:万葉集(8C後)三・二八五)
- 「老ぬればさらぬ別れのありといへばいよいよ見まくほしき君かな」(出典:伊勢物語(10C前)八四)
まくほしの語誌
上代に用いられた語で、中古では歌以外には見られなくなり、「まほし」がこれに代わった。歌での例もほとんどが「見まくほし」の形で、すでに古語化していたと考えられる。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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