一般にはその目的を達成する手段がないのに熱望することをいうが、精神分析で願望、欲望といわれているものは、ほとんど無意識的願望であり、かつて経験した満足体験、すなわち失われた満足体験を空想的、記号的に再現しようとするものである。生理的衝動はある特定の対象によって満足される。たとえば空腹は食物によって満たされるが、願望を充足する特定の対象はない。つまり、衝動を満足させた対象の記憶像となんらかの連想的関係のある記号によって満足体験の状況を再現することよりほかに手段はない。この意味で、夢は願望を幻覚的に充足するものであり、そのほか空想や神経症の症状も、願望を充足するものであるとみなされる。
[外林大作・川幡政道]
『フロイト著、高橋義孝訳「夢判断」(『フロイト著作集2』所収・1968・人文書院)』
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出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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