ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マクロ景気」の意味・わかりやすい解説 マクロ景気マクロけいき 国・産業・世界全体など巨視的な観点で見た景気をマクロ景気という。一方,個別の産業・企業単位の微視的な観点で見た景気をミクロ景気という。本来景気は経済活動全体の上昇・下降を対象とするものなのでマクロ的であるが,同時に,景気が良い,悪いには企業家の心理的側面が影響するので,企業すなわちミクロの状況も関係している。たとえばマクロ好況,ミクロ不況のように,経済活動全体は上昇していても,企業収益が伴わない状態も生じる。その一例は第1次石油危機後の 1970年代後半である。景気全般を論じるにはマクロ,ミクロ両方を視野に入れる必要があるが,マクロ景気とミクロ景気を分けて論じる場合もある。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by