マダラゴキブリ(読み)まだらごきぶり

日本大百科全書(ニッポニカ) 「マダラゴキブリ」の意味・わかりやすい解説

マダラゴキブリ
まだらごきぶり / 斑蜚蠊
[学] Rhabdoblatta guttigera

昆虫ゴキブリ目マダラゴキブリ科に属する昆虫。九州南部から奄美(あまみ)大島にまで分布する。体は淡褐色を帯びた大形のゴキブリで、体長は雄約25ミリ、雌約30ミリ。前胸背板中央部、すなわち頭部後方から前翅(ぜんし)の付け根をつなぐ部分は黒色。この部分の両側と前翅は淡褐色で、褐色の小点を散布する。前翅は約27ミリで、腹端を超える。成虫幼虫とも渓流沿いの湿った落葉下を好むが、成虫はその近くの植物上に上っていることもある。幼虫は泳ぐこともできる。

[山崎柄根]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android