日本大百科全書(ニッポニカ) 「マダラスカンク」の意味・わかりやすい解説
マダラスカンク
まだらすかんく
spotted skunk
広義には哺乳(ほにゅう)綱食肉目イタチ科マダラスカンク属に含まれる動物の総称で、狭義にはそのうちの1種をさす。この属Spilogaleの仲間は、アメリカ合衆国中部からメキシコ、コスタリカに生息する。普通はマダラスカンクS. putoriusとピグミーマダラスカンクS. pygmaeaの2種とするが、1種にまとめる考えと、マダラスカンクをさらに3種に分ける考えもある。スカンク中もっとも小形で、マダラスカンクは体長23~35センチメートル、尾長11~22センチメートル。ピグミーマダラスカンクはさらに小さいが、標本は数個体しか知られていない希種である。全体に黒色であるが、頭、背、体側に不規則な白斑(はくはん)をもつ。習性はシマスカンクに似ている。
[朝日 稔]