マニトイズム(読み)まにといずむ(その他表記)manituism

日本大百科全書(ニッポニカ) 「マニトイズム」の意味・わかりやすい解説

マニトイズム
まにといずむ
manituism

アメリカ・インディアンの東部アルゴンキン人において精霊を意味する語マニトゥmanituに由来する用語。この語は人類学者たちにより、西部先住民において呪力(じゅりょく)を意味する語ワカンwakanの同義語として用いられるようになり、今日ではメラネシアポリネシアに由来するマナmanaの類似語として扱われることが多い。

 ある場合には氏族祖先から伝承されたトーテム徽章(きしょう)がもつ力とされ、他の場合には青年が成人式において獲得する個人トーテムに含まれる霊力(れいりょく)または呪力とされる。成人式の期間に青年の夢のなかに現れる動物や鳥を、目覚めたのちに殺害し、その皮や骨を用いて鞄(かばん)やアクセサリーをつくり、身に着ける。これが青年を災厄から守り、幸運をもたらすとされるのである。集団統合のシンボルとしてのさまざまな徽章や個々人が身に着ける守護符への信仰もマニトイズムであるといえる。

[佐々木宏幹]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

収穫年度を2年経過した米。《季 秋》[類語]米・玄米・白米・新米・古米・粳うるち・粳米・糯もち・糯米・黒米・胚芽米・精白米・内地米・外米・早場米・遅場米・新穀・米粒・飯粒・小米・屑米...

古古米の用語解説を読む