日本大百科全書(ニッポニカ) 「マメアブラムシ」の意味・わかりやすい解説 マメアブラムシまめあぶらむし / 豆蚜虫[学] Aphis craccivora 昆虫綱半翅(はんし)目同翅亜目アブラムシ科に属する昆虫。体長約1.5ミリ、体は丸みがあり、全体黒色。触角は六節からなり、体長より短い。額瘤(がくりゅう)はわずかに認められる。尾片は円錐(えんすい)形で、5、6本の長い剛毛が生える。ソラマメ、アズキ、インゲンなどのマメ類、ミカン類に寄生するが、秋季にはコマツナギやニセアカシアの樹上で有性生殖をする。普通、卵で越冬するが、暖地では胎生を続けて冬を越す。全世界的に分布し、各地でマメ類の害虫として有名である。[林 正美] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例