山川 世界史小辞典 改訂新版 「マラバール海岸」の解説
マラバール海岸(マラバールかいがん)
Malabar
インド西南部の海岸。一般的にはケーララ州の海岸部をさす。古くからアラビアや東南アジアとの海上貿易の中継地として,また胡椒(こしょう)の輸出地として栄えた。そのためさまざまな地域との間の人的・文化的交流が盛んであり,キリスト教やイスラーム教が強い影響を残した。15世紀末にヴァスコ・ダ・ガマがカリカット港に到来し,以降ヨーロッパ商人による交易が増大した。18世紀末までにイギリスの支配下に入った。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報