( 1 )欧州では紀元前四〇〇年頃から知られた。
( 2 )「胡椒」という名称は、中央アジア経由で中国にもたらされたことから、胡のサンショウ(椒)という意味で付けられた。
( 3 )日本に伝来した当初は、主に薬種として用いられたが、料理に用いられたこともあるようで、後三条天皇はよく鯖の頭に胡椒を塗って焼いて食べていたと「古事談‐一」にある。
( 4 )元祿(一六八八‐一七〇四)頃は薬屋で売られる一方、胡椒の粉を売り歩く行商人がいたことが西鶴の「浮世草子・世間胸算用‐二」に見える。
南インド原産のコショウ科の常緑つる植物。茎は7~8mになり,3~6mmの丸い果実をつける。この果実を乾燥させたものが黒胡椒となり,果皮と果肉を取り除いたものが白胡椒となる。いずれも香辛料として用いられる。インドならびにそこから移植された東南アジアが,歴史的に主要産地となる。古くから東西交易の主要産品の一つとなり,ヨーロッパの大航海時代を到来させる一因ともなった。その後中南米にも栽培が拡大した。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報
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