マルグレーテ1世(その他表記)Margrete Ⅰ

改訂新版 世界大百科事典 「マルグレーテ1世」の意味・わかりやすい解説

マルグレーテ[1世]
Margrete Ⅰ
生没年:1353-1412

デンマーク女王。在位1387-97年。マルガレーテMargareteとも呼ばれる。デンマーク王バルデマー4世の娘。1363年ノルウェー王ホーコン6世と結婚,75年一人息子オーラブのデンマーク王擁立に成功,また80年にはノルウェー支配権を継承,87年にオーラブは夭折するが,マルグレーテは89年スウェーデン王アルブレヒトを捕虜にし,デンマーク,ノルウェー,スウェーデンの北欧3国の事実上の支配者となった。養子に迎えたポンメルンのエリクErik7世を97年のカルマル同盟成立で北欧3国の君主とした。国内では教会修道院を手厚く保護した。
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関連語 牧野

世界大百科事典(旧版)内のマルグレーテ1世の言及

【フィンランド】より

…かくて両国の間にパハキナサーリの和議(1323)が成立し,フィンランドの南半はスウェーデンの支配下に入った。1397年ノルウェー王ホーコン6世の妃マルグレーテの下でデンマーク,ノルウェー,スウェーデン3国の国家連合としてカルマル同盟が結成されたが,これもその後の内紛により崩壊した。これから離脱自立したスウェーデンのグスタブ1世(在位1523‐60)は宗教改革を断行してルター派を受け入れ,フィンランドにおける勢力を北方へ伸ばすとともに領内をルター派に改宗させていった。…

※「マルグレーテ1世」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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