マルチ・ドメスティック戦略(読み)マルチ・ドメスティックせんりゃく(その他表記)multi-domestic strategy

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

マルチ・ドメスティック戦略
マルチ・ドメスティックせんりゃく
multi-domestic strategy

ハーバード大学ビジネス・スクールの M.ポーター教授が主唱するグローバル戦略のこと。企業がグローバルな競争を展開する際に,複数の国家にまたがってそれぞれの国の国内市場を制覇しようとする。このとき,単一製品を複数国内市場に展開する戦略と,異種製品を展開する戦略とがある。自動車などは前者の戦略をとって,各地域内市場を現地適応しながら展開している。フォード社は,ヨーロッパ・日本・アメリカにおいて,それぞれ異なる車種を開発して現地市場において競争している。他方後者の戦略をとる企業は,素材,部品,組み立てといった一連の垂直的な付加価値チェーンを利用しながらトータルな競争優位を確立している。日本の家電メーカーは,東南アジアで部品を生産し,日本で組み立て,欧米で販売する戦略を展開している。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

《「晋書」杜預伝から》竹が最初の一節を割るとあとは一気に割れるように、勢いが激しくてとどめがたいこと。「破竹の勢いで連戦連勝する」[類語]強い・強力・強大・無敵・最強・力強い・勝負強い・屈強・強豪・強...

破竹の勢いの用語解説を読む