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競争 きょうそうcompetition

翻訳|competition

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

競争
きょうそう
competition

経済学では,経済主体が互いに対立しながら私的利益を追求することを競争と呼ぶが,競争状態はおもに価格支配力の程度や競争相手との競合条件によって分類されている。すべての主体が価格を与件として最適化行動を行う場合を完全競争という。これに対し,独占的 (不完全) 競争が生産者間にみられる場合がある。独占的競争とは,個別の生産者が製品差別化などを通じて,独占力をもって価格支配力をもつ一方,同種の代替的な製品を供給する企業が新規参入するため競争がなされるという状況である。また,互いに競合し合う企業が,他の競争相手の反応を考慮せずには需要曲線を想定できないような場合を寡占という。 (→不完全競争 )

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デジタル大辞泉の解説

きょう‐そう〔キヤウサウ〕【競争】

[名](スル)
互いに同じ目的に向かって勝敗・優劣をきそい合うこと。「生産高を競争する」「競争力がある」「生存競争
生物の、ある生息空間や食物をめぐる相互作用。異種どうし種間競争と同一種どうしの種内競争がある。

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ナビゲート ビジネス基本用語集の解説

競争

協同(協力)に対立する概念。複数の個人や集団の間で、ある者が目標達成に近づけば、それによって他の者が目標達成から遠ざかるような関係をいう。 集団内で競争が発生すると、その集団を活気づけ、生産性の向上をもたらす。しかし、競争が過度になると、メンバー間の不信や敵対心を生むことになる。 ただし、現実の社会では、競争の勝敗が単純には決まらないことが多い。たとえば、ある市場で複数の企業が競争した結果、市場が拡大し、それぞれの収益が増える場合もある。

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世界大百科事典 第2版の解説

きょうそう【競争 competition】


【社会的競争】
 競争は,それに参加する個人や集団の立場からすれば,ある有限の価値の獲得をめざして競いあい,他者に先がけてそれを達成することによって他者よりも優位に立とうとする行動である。またそれは社会の立場からすれば,一定の目標のもとに人々を活動へと動機づけてその活力を吸収し,結果的に選良(エリート)とそうでない者とをえりわけていく過程である。この過程のなかでは,人々が共通の規範や規則に従うことが期待されるが,それを無視ないし否定して他者を蹴落とそうとしてくると,この過程はもはや競争の域を脱して闘争へと移行する。

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大辞林 第三版の解説

きょうそう【競争】

( 名 ) スル
同じ目的に向かって勝ち負けや優劣をきそいあうこと。せりあい。 「生存-」 「 -意識」 「無-」 「売り上げを-する」
〘生〙 一定の生育圏に共存する個体間または種間に生ずる生育上の相互作用をいう語。

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世界大百科事典内の競争の言及

【闘争】より

…こういう意味での闘争は,広く対立oppositionとか抗争struggleと呼ばれる相互否定的な作用形態のうち,最も否定的性質の激しいものとして代表的な位置を与えられてきた。 これに対して,たとえば受験競争や会社の昇進競争などのように,一般に〈競争〉と呼ばれる形態では,複数の行為者の間で相互に他の行為主体を排除したり,その行為を妨害し停止させることが直接の目標ではなくて,あくまでも結果的に生じるかもしれない事態にすぎない。つまり競争の場合には,上記の例でいえば入学するとか昇進するというような,なんらかの客観的な目標や望ましい事態を他者と並行して追求し,それを達成することが直接の目的なのである。…

【日本】より

…この国では,だれもその答えを冗談とは受け取らないのである。
[競争原理]
 日本社会に長く存在し,多かれ少なかれ今日の日本にもかかわる文化の基本的な特徴は,およそ以上のごとくである。しかし今日の日本社会がもつ活動的性格は――それが1960年代以降の産業の分野で著しいことはいうまでもない――,伝統的条件のみからは説明されないだろう。…

【紛争】より

…以上のどの対争にも,時間的には一時的な衝突から何世代にもわたる宿怨闘争feudまで長短各様がある。対争と異なり競争は,2名あるいはそれ以上の社会主体が,当事者の外にある価値を最初にあるいはより多く獲得しようとして争うものである。競争の場合には,競技,コンテストなどの例に見られるように,紛争の仕方を統制する規則が貫徹していることが多く,当事者は必ずしも対決を意識しているわけではない。…

※「競争」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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