マルモル(読み)まるもる(その他表記)JoséMarmol

日本大百科全書(ニッポニカ) 「マルモル」の意味・わかりやすい解説

マルモル
まるもる
JoséMarmol
(1817―1871)

アルゼンチンの詩人、小説家、政治家。22歳のとき独裁者ロサスの手により1週間投獄される。出獄後はロサスの影におびえウルグアイのモンテビデオに逃亡、当地の政治文芸紙に寄稿。ロサス政権崩壊後、故国に戻り国会議員、国立図書館長を務める。アルゼンチン・ロマン主義の体現者で、独裁に対する呪(のろ)いを力強く歌う『巡礼者の歌』(1846)などの詩集があり、独裁者小説『アマリア』(1851)の作者としても名高い。この作品は自らの体験をもとにした長編小説であり、ロサス反対派に合流すべく首都脱出の際に傷ついた青年と彼を助ける若い未亡人アマリアとの悲恋を通して、当時のアルゼンチンの国情を批判的に描いている。

[安藤哲行]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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