悲恋(読み)ヒレン

デジタル大辞泉 「悲恋」の意味・読み・例文・類語

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「悲恋」の意味・読み・例文・類語

ひ‐れん【悲恋】

  1. 〘 名詞 〙 悲しい恋。哀れな結末で終わる恋。また、ひたすら思い慕うこと。
    1. [初出の実例]「内界は悲恋を醸すの場なる事を知りながら」(出典:松島に於て芭蕉翁を読む(1892)〈北村透谷〉)
    2. [その他の文献]〔蕭子良‐浄住子・礼舎利宝塔門〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「悲恋」の読み・字形・画数・意味

【悲恋】ひれん

悲しみ慕う。

字通「悲」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の悲恋の言及

【美女と野獣】より

J.コクトー監督作品。アバン・ギャルド映画《詩人の血》(1930)をつくり,また,中世の伝説的な恋物語《トリスタンとイゾルデ》を現代化したジャン・ドラノア監督の《悲恋》(1943)の脚本を書いたコクトーが,同じ年にドキュメンタリータッチのレジスタンス映画《鉄路の闘い》を撮るルネ・クレマン監督を〈技術顧問〉にしてつくった作品である。 冒頭のコクトー自筆の字幕が〈世界はいま,あらゆるものを破壊し去ろうと熱中しているが,おとぎ話が天国へ寝そべったまま連れていってくれた,あの少年時代の信頼感と素直さとを取りもどしたい〉と述べているように,ルプランス・ド・ボーモン夫人のおとぎ話をコクトー自身が脚色,《鉄路の闘い》のカメラマンでもあるアンリ・アルカン(撮影),画家でファッション・デザイナーのクリスティアン・ベラール(美術),ジョルジュ・オーリック(音楽)らの協力を得て,17世紀オランダの画家フェルメールの画をもとにしたといわれる画調で華麗かつ幻想的に描いている。…

※「悲恋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android