ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ロサス」の意味・わかりやすい解説
ロサス
Rosas, Juan Manuel de
[没]1877.3.14. サザンプトン
アルゼンチンの政治家,独裁者。国内有数の大牧場主で,乗馬術に巧みでガウチョらの尊敬を集めた。 1829年連邦派の支持を得て,ブエノスアイレス州知事に選出された。 31年連邦条約を他州と締結して連邦制度の基礎を確立。 35年同州知事に再選され,連邦制に基づく全国制覇を完成,イギリス,フランスの侵略を阻止した。しかしその国粋主義的傾向と過酷な独裁体制は知識人の不満を呼び,また政治的,軍事的にウルグアイに介入してブラジル政府やウルグアイ人の反感を買った。 52年カセロスの戦いでブラジルおよびウルグアイと J.ウルキサの連合軍に敗れ,イギリスに亡命,同地で没した。
ロサス
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