マンシ族(読み)マンシぞく(その他表記)Mansi

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マンシ族」の意味・わかりやすい解説

マンシ族
マンシぞく
Mansi

旧称ウォグル族。シベリアチュメン州にあるハントゥイマンシ自治管区の主要民族。そのほかロシア人の居住地にも混在しており,人口は全体で約 8500。マンシ語ハンティ語とともにフィン=ウゴル語派に属する。以前は領域ごとに分れて親族集団が形成され,それぞれが2つの外婚的胞族のいずれかに属していた。 17世紀より名目上はギリシア正教徒であるが,氏族神信仰やシャーマニズムなどが近年まで温存された。主たる生業漁労狩猟で,一部にトナカイ飼育があったが,ソ連時代にはそれらがコルホーズ経営となった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android