マンチェスター大学(読み)マンチェスターだいがく

大学事典 「マンチェスター大学」の解説

マンチェスター大学[イギリス]
マンチェスターだいがく

イングランド最古の市民大学の一つ。1851年に実業家J.オウエンズ遺産によって設立されたオウエンズ・カレッジ(イギリス)に起源をもつ。同カレッジは1872年に医学校と統合後,80年にイングランド初の市民大学であるヴィクトリア大学(イギリス)の最初の構成校となった。同大学にはのちにリヴァプールリーズの各カレッジが参加した。しかし1900年にバーミンガム単独で大学設立勅許状を得たことを機に,各構成校は単独での大学昇格をめざすこととなり,1903年にはオウエンズ・カレッジも単独でマンチェスター・ヴィクトリア大学(イギリス)(The Victoria University of Manchester)へと昇格した。2004年,マンチェスター・ヴィクトリア大学はマンチェスター科学技術大学(イギリス)(UMIST)と合併し,マンチェスター大学となり現在に至る。単一のキャンパスとしてはイギリス最大規模の大学で,物理学や経済学等で世界的な学術水準を維持し,毎年の入学志願者数は5万人を超える。イギリスの研究大学の連合体であるラッセル・グループの加盟校。卒業生とかつてのスタッフから25名のノーベル賞受賞者を輩出している。
著者: 福石賢一

出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android