マーシャル族(読み)マーシャルぞく(その他表記)Marshallese

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マーシャル族」の意味・わかりやすい解説

マーシャル族
マーシャルぞく
Marshallese

ミクロネシアマーシャル諸島に住む民族。 232の環礁,800あまりの小島に散在する。言語オーストロネシア語族に属する。人口約4万 8000と推定される。約 20の母系外婚氏族に分れ,各氏族の支配地は各列島内の数多くの環礁,島にわたって散在していた。強力な首長のもとに階層別の貢納制度があり,首長の権威は神格化されていた。しかし,20世紀初頭からキリスト教受容貨幣経済浸透などで伝統的な生活様式は急激に変質し,近年は核家族化の傾向が目立つ。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android