改訂新版 世界大百科事典 「マーリクブンアナス」の意味・わかりやすい解説 マーリク・ブン・アナスMālik b.Anas生没年:709ころ-795 イスラムの法学者。スンナ派四法学派の一つマーリク派の祖。祖父も父もメディナの学者として知られ,彼自身もメディナで生まれ,学び,没した。生前からメディナの初期法学派の巨頭として大きな影響力をもっていた。アッバース朝のカリフもしばしば彼に法に関する意見を諮問し,カリフ,ハールーン・アッラシードは巡礼の際,彼の自宅を表敬訪問した。主著は《ムワッターKitāb al-Muwaṭṭa’》。執筆者:後藤 晃 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by