ミカンネセンチュウ(その他表記)Tylenchulus semipenetrans

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ミカンネセンチュウ」の意味・わかりやすい解説

ミカンネセンチュウ
Tylenchulus semipenetrans

袋形動物門線虫綱チレンクス目チレンクス科。ミカン栽培地帯のミカン,カキブドウナシなどの根に寄生し,特にミカンに大害を与える。雌は体長 0.3~0.4mm,体幅 0.1mmの袋状,雄は体長 0.3~4mmで細長い。排泄口は体の中央よりやや後方に開く。雌は寄主植物の根の組織に多数個体が頸部を埋め,尾端にゼラチン質の卵嚢をつくり,中に多数の卵を入れている。世界共通種。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android