日本大百科全書(ニッポニカ) 「ミカンハモグリガ」の意味・わかりやすい解説 ミカンハモグリガみかんはもぐりが / 蜜柑葉潜蛾citrus leafminer[学] Phyllocnistis citrella 昆虫綱鱗翅(りんし)目コハモグリガ科に属するガ。はねの開張5、6ミリ。はねの細長い微小種で、前翅は淡黄色、黒褐色あるいは橙(だいだい)色の横線や縦線があり、外縁には2、3個の黒紋があり、翅頂近くには大きな黒紋がある。後翅は紐(ひも)状に細く白色、長い縁毛が生えている。本州以南のミカン栽培地、台湾、中国、東南アジアからアフリカ、オーストラリアに広く分布。幼虫はミカン類、カラタチの葉に潜入する害虫。和名は科名にちなんでミカンコハモグリともいう。[井上 寛] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例