開張(読み)カイチョウ

デジタル大辞泉 「開張」の意味・読み・例文・類語

かい‐ちょう〔‐チヤウ〕【開張】

[名](スル)
大きく広がること。大きく広げること。「樹冠開張する」
チョウ・ガ・トンボなどの昆虫が、はねを広げたときの長さ。鳥は翼開張という。
開帳3

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精選版 日本国語大辞典 「開張」の意味・読み・例文・類語

かい‐ちょう‥チャウ【開張】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 大きく開いてひろげること。
    1. [初出の実例]「単弁花冠は之を二部に区別し其下部の狭き処を筒と名け上部の開張せる処を舷(げん)と名く」(出典:植物小学(1881)〈松村任三訳〉六)
    2. [その他の文献]〔孝経‐開宗明義疏〕
  3. ( 中国の近世語から ) 開店すること。商売を始めること。開業すること。
    1. [初出の実例]「其所謂進取の業を開張し来れること茲に三十余年にして」(出典:一年有半(1901)〈中江兆民〉二)
    2. [その他の文献]〔警世通言‐白娘子永鎮雷峰塔〕
  4. ( 「開帳」とも書く ) 賭場(とば)を開くこと。
    1. [初出の実例]「賭博場を開張し又は博徒を結合して利を図りたる者は」(出典:刑法(明治四〇年)(1907)一八六条)
  5. チョウ、ガ、トンボなどの昆虫がはねを拡げたときの幅。左右のはねの端から端までの直線距離で表わす。胴の幅も含まれる。

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普及版 字通 「開張」の読み・字形・画数・意味

【開張】かいちよう(ちやう)

ひらき発展させる。蜀・諸亮〔出師の表〕に宜しく聽を開張し、以て先を光(おほ)いにし、志士の氣を(おほ)いにすべし。

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