日本大百科全書(ニッポニカ) 「ミキール」の意味・わかりやすい解説 ミキールみきーるMikir インドのアッサム州のミキール地方に住むチベット・ビルマ語系の人々。山地に村をつくり、周囲の山腹で移動焼畑農耕を行い、一部では雛段(ひなだん)式の畑をつくり、主として稲を栽培する。出自は父系で、結婚は他の父系氏族との間で行われる。かつては土地は氏族や村によって共有されていたが、現在ではほとんど個人所有になっている。宗教はさまざまな精霊を信じるアニミズム的なもので、また、シャーマンが宗教的、社会的に重要な役割を果たしている。ミキール人とアッサム地方の他のチベット・ビルマ語族との関係は明らかでないが、文化的にナガ人と類似するものが多い。[板橋作美][参照項目] | ナガ 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例