改訂新版 世界大百科事典 「ミツバチシラミバエ」の意味・わかりやすい解説 ミツバチシラミバエ (蜜蜂虱蠅)bee louseBraula coeca 双翅目ミツバチシラミバエ科の昆虫。ミツバチを飼っているところではどこでも見られる。小型で,体長約1.5mm,クモバエに似て翅と複眼を欠くが,平均棍をもっている。ミツバチの胸部に寄生し,一見ダニのように見える。脚には剛毛を密生し,それと跗節(ふせつ)の櫛(くし)状の剛毛は,ミツバチの体の剛毛に固着するのに適している。卵生。成虫はミツバチの吐き出すみつやローヤルゼリーをなめるといわれている。卵はミツバチの育房に産みつけられる。孵化(ふか)した幼虫は,ミツバチの幼虫と同じみつをなめて成長し,ミツバチと同時に蛹化(ようか)する。執筆者:篠永 哲 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by