ミナミオウギハクジラ(その他表記)Mesoplodon grayi; Gray's beaked whale

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ミナミオウギハクジラ」の意味・わかりやすい解説

ミナミオウギハクジラ
Mesoplodon grayi; Gray's beaked whale

クジラ目ハクジラ亜目アカボウクジラ科オウギハクジラ属。これまでの最大記録は体長約 5.6m,体重約 1.1t。出生体長は推定2~2.5m。体色は全身青色がかった灰褐色や茶緑色がかった灰色で,腹部淡色である。生殖器の周辺に白斑をもつ。嘴 (くちばし) が白く,なかには頭部頂上も白いものがいる。噴気孔は1個で頭部正中線上に位置する。咽喉部に明瞭なハの字状の溝がある。前頭部は盛上がらない。背鰭 (せびれ) は大きく,吻部から体の後方3分の2に位置し,直角二等辺三角形状で先端は鈍い。性的成熟に達した雄は,下顎の中間に小さい三角形状の歯を1対もち,上顎には 17~22対の小さい痕跡歯が並ぶ。1~2頭で出現することが多いが,28頭の集団漂着の例もある。南半球の温帯収束線以南に分布する。分布限界は不明。

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