ミハイルホドルコフスキー(英語表記)Mikhail Borisovich Khodorkovskii

現代外国人名録2016 の解説

ミハイル ホドルコフスキー
Mikhail Borisovich Khodorkovskii

職業・肩書
実業家 元ユコス会長,元メナテップ銀行頭取

国籍
ロシア

生年月日
1963年6月26日

出生地
ソ連ロシア共和国モスクワ(ロシア)

学歴
モスクワ化学工業大学卒

経歴
モスクワの貧しい労働者の家庭に育つ。少年時代から優等生で、大学を優秀な成績で卒業。ソ連共産党青年同盟の副議長を務める。1986年同同盟の支援を受けて6人の仲間で貿易事業を起業。潤沢な資金を得て、’91年ロシア最初の民間銀行となるメナテップ銀行を共同設立。共産党政権の崩壊後も急成長を続け、’93年頭取、’96年4月まで代表取締役。’91年燃料エネルギー次官。’95年ロスプロム会長。石油会社と鉱山会社に対するロシア政府の保有株売却の方針に乗り、石油会社ユコス(YUKOS)の株を落札、’96年4月ユコス第1副社長、’98年ユコス社長。’97年〜2000年ロスプロム-ユコス会長。2000年ユコス会長に就任政界とも太いパイプを持ち、石油業界と金融に大きな影響力を持つ。“オリガルヒ”(新興財閥)の代表的存在となる。反プーチン政権の立場で野党を資金的に支援し、大統領選にも意欲を見せた。2003年10月脱税や詐欺などの容疑でロシア最高検察庁に起訴され、11月会長辞任。2005年5月モスクワ地区裁判所は懲役9年の判決を言い渡したが、9月の控訴審判決は懲役8年に減刑した(ホドルコフスキー事件)。10月までにシベリア・チタ州の刑務所に移送され服役。2007年には石油横領や資金洗浄でも訴追され、2011年5月通算で13年の控訴審判決を受ける。2012年12月モスクワ市裁判所は刑期を2年間短縮し11年とする決定をした。2013年12月恩赦で釈放されロシアから出国

出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報

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