ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ミミル」の意味・わかりやすい解説 ミミルMimir 北欧神話の知恵者の巨人。世界樹イグドラシルの一つの根のそばにあるミミルの泉を守っていた。この泉の水は知恵と知識をたくわえていたので,より多くの知識を得たいと思ったオーディンは,片眼と引替えに泉の水を飲ませてもらった。別の神話によると,アサ神族とバナ神族との戦いののち,人質としてミミルはヘニルとともにアサ神族からバナ神族のところへ送られた。バナ神族はヘニルがミミルに頼りきっているので怒り,ミミルの首を切ってオーディンに届け,オーディンは以後ミミルの首を大切にして,事があるとそれに相談したという。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by